意地悪な王子様
「あぁ〜良い事ねぇかなぁ」
何て言って、ベッドに大の字になって寝そべる。


あっ、駄目駄目。
女の子らしくしなちゃ。


私は、小さい頃から男の子が使うようなオモチャが好きだったり、馬鹿みたいに跳びはねて遊んだり、
とにかく男の子っぽかった。
だけどね、波木から言われた一言で、私は女になってやる!
と心に誓った。


いつものように、男の子と混じって野球をして遊んでた。

そのとき、波木が私の所によって来て、ある一言を私にぶつけてきた。



『いつまでそんな事してんだよ。マジで色気のねぇやつ。マジ皆に「俺のねぇちゃん!!」何て言えねぇ』


色気がない?
そりゃ胸ちっちゃいさ!!
でもあんたに言われたかねぇよ。


「俺のねぇちゃん」って言えねぇ??
言わなきゃいーじゃん。
馬鹿じゃないの?


色気がないって言われたらやってやろーじゃん!!
その色気とやらを出して見せたるわ!!
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