youth!!


サーフィンを持って海からあがってくる。
真っ黒に日焼けしてて
背が高くて‥

あれ、なんか見たことある??
見たことある人のような気が‥


「あ!清水!?」
私は思わず大声をあげる。

「あ、夏海じゃん。久しぶり。なんかすっげー見られてると思ったんだよなー。」

そう言って笑う。

清水は中学の時の同級生。
たしか‥県立見晴ヶ丘に行ったんだっけ‥?
「会うの卒業以来だよねー。」


「あ、そうかも。学校違うとなかなか会えないよなー。」

「サーフィン、いつ初めたの?」

「去年の夏。」

「あー‥だから下手だったのか。」
「ちょ、お前!相変わらずひどいなー!」


「何回も転んで、でもすぐ立ち上がって、面白いなーって思ってみてたよ。」

「サーフィンは面白いし楽しいよ。」
そう言ってニカっと笑う。

清水は海くんとは違って、
いつもスポーツ焼けしてて、元気で、クラスでも男子とバカばっかやってた。でもなんかすごくいい奴だった、と思う。

そんなんだから、私とはケンカ友達、みたいな?関係だった。

廊下ですれ違えば
バーカ!
アーホ!
なんて言いあって‥

「ふふっ」

「夏海なに笑ってんの?」

「いや、昔のこと思いだしてさ‥うちらほんと子供だったなーって。」


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