youth!!


清水はやっぱ、優しいなぁ‥

と、その時。
「なっちゃん‥!?」


聞き慣れたその声に顔をあげた。
「海くん‥」

私はすぐに顔をそらす。

「俺っ‥校門のとこから走っていくなっちゃんが見えてっ‥」

そう言う海くんを清水が遮る。
「お前いい加減にしろよ。夏海のこともて遊んでたわけ?最悪。夏海、とりあえず行こう?」

そう言って私の手をひっぱって立ち上がらせる。
「うん‥」

私は彼に引っ張られるまま。

海くんは‥
追いかけてこない。

私は涙がとまらなくて。
海くん‥



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