youth!!
「明日香‥ごめん、俺はもう明日香と一緒にはいられない‥」
そう言って彼女を離そうとした時。
「お願い。最後に‥海から抱きしめて。昔みたいに‥それで最後にするから。諦めるから。」
俺は黙って彼女を抱きしめた。
と、その時、校門の向こうに見慣れた制服の女の子が。
なっちゃん‥?
なっちゃんは早足で歩きだす。
もしかして‥今の見られた??
なっちゃんの後を追いかけるうちの学校の男子。
誤解したよな‥
誤解とかなきゃ。
「ごめん。明日香。行かなきゃ。」
「海‥もう行っちゃうの?」
「ごめん。」
俺は走りだした。