youth!!


「あけちゃえば??」

「そうだよね‥もうこうなったらいっそのこと‥」
そう言って炭酸を思いきり振る海くん。

すぐにプルタブを開ける。

プシューッ!!
さっきよりすごい勢いであふれだす。

「わーっ!やばやばい‥」
さっきの私と同じ状況の海くん。

見てると面白い。
私は1人でくすくすとわらう、

それがおさまると、
海に行って手を洗ってくる海くん。

「はい、私が使って汚れてるけど‥」

さっきのタオルを海くんに返す。
「大丈夫。ありがと。」

それを背中にしょってたミニポーチに戻そうとする海くん。
「あ、待って!洗濯するよ!」

「え?いいよ!大丈夫!」
「いや、ほんとに‥あんな海水で手をふいてしまって‥」

「‥じゃあ、お願いしようかな‥」
「うん!」

タオルを手渡される。

「こうすればまた会えるし。」
ボソっと呟く海くん。

私は自分の顔が熱くなるのがわかる。

「俺、だいたい放課後は図書館にいるから。」
「わかった!返しに行きます。」


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