youth!!
「あ‥あの、海くんって今いくつ?」
「17だけど。高3。」
「あ、やっぱり同い年。そんな感じしたもん。」
「高3かぁー‥やだよなぁ。勉強とか。」
海くんがため息をつく。
「んねー。っていうほどまだしてないけど。」
2人とも炭酸を飲み終わって缶を転がしはじめた。
「帰ろうか。」
海くんが立ち上がる。
「うん。ありがとね、飲み物。」
「うん。」
「なっちゃんの家はここから遠いの?」
「うーん、なんていうか‥海岸の南側。」
「あ、それでか。地元の人はだいたい知ってると思ってたけど、なっちゃんとははじめてだったからさ。俺は、ギリギリ北側なんだ。だから小学校とか中学校とか違ったんだ。」
ここら辺はだいたい学区が二つにわかれてて、南側と北側に一つずつ小学校や中学校がある。
ちなみに見晴ヶ岡女子と県立見晴ヶ岡は南側と北側のちょうど真ん中らへんに位置し、二つの学校は徒歩5分の距離だ。