youth!!
「図書館、行ってみたら?坂の1番上にある図書館。私前行ったら結構いい感じだったよ。綺麗だし、静かで集中できるし‥」
「図書館か!行ってみようかなぁ‥」
「それなら、ほら!帰ろう!少しでもやる気があるうちに図書館に辿りつくんだ!」
るりちゃんに急かされる。
「はーい。」
2人で階段を降りていると、るりちゃんが話しはじめる。
「まぁ、女子校だしさ、恋は難しいよ。」
「だよねー‥高校3年間恋もしないで終わるのね‥」
「まぁまぁ!残り一年もないけど女同士楽しくやりましょうよ!」
ニコっと笑うるりちゃん。
少し元気になる。
ここ、見晴ヶ岡女子高校は、県立屈指の進学校!‥とかではなく、そこそこの偏差値の普通の女子校。
制服が可愛いって理由で地元の中学から進学してくる女の子は結構いた。
それに、ここら辺の高校となるとうちの高校以外には、偏差値60ある県立見晴ヶ岡高校しかなく、私みたいに勉強が嫌いだったりできない子は、単に近くて通いらすいからという理由でここに通う。
交通アクセスも最悪で電車通学は少ない。
まぁ、なんていうか、微妙な女子校だ。