youth!!
子供の都合

5



月曜日のお昼休み。

私たちは皆でお祭りのことについて話しあっていた。

「まず、何から決めるか。」

「うーん‥役職?」
「なにそれ?」

「会計とか、書記とかそんなん。」


「じゃあまず実行委員の委員長から決めますか。」
「まぁ‥言い出しっぺの美保がいいんじゃん?」
「さんせーです!」

委員長は美保。

「それから‥会計は‥誰がいい?」
と、山田さんが手をあげる。

「山田さん?いいの?」
「うん。私お金大好き。」
真顔で答えるから皆思わず笑ってしまう。

「ははは‥さすが社長令嬢。」
「じゃあ山田さんに決定!」

拍手が起こる。

「あとなにが必要??」

「あ!広報とか?祭りのことを広めたり、町内にいろいろお願いしたり‥」
「たしかに。それ必要だね‥誰がいいかな‥」


皆いっせいに私をみる。
「え?私?」

「だって地元の人と仲いいし。」
「お母さんこの町の出身だし‥」
「それに明るくて人当たりがいいし。」

「えー‥広報って1番大変じゃない?」
私は不安をそのまま口にする。

「私たちが手伝うからさ!」
「よし夏海に決定!」
またしても拍手がおこる。

はぁー‥

するとるりちゃんが手をあげた。
「私書類かいたり連絡とったりとかそういう事務系やるよ!あと、夏海ちゃん大変そうだから広報補佐もやります。」


「ありがとー!るりちゃん!」
「ううん。頑張ろーね。」

「じゃあ事務はるりちゃんに決定!!」

そこで美保が立ち上がる。
「よし、じゃあこの4人でお祭り実行委員会を結成します!」
「よっ!いいんちょー!」
「ひゅーっ!」

パチパチと拍手がおこる。


すると、クラスメイトが集まってきた。
「なになに、どうしたの?」
その中にはクラスの学級委員もいる。


美保が得意げに言う。


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