youth!!
「ぜひ、協力させてもらいます。」
返ってきたのは予想外の答え。
「面白そうだし。お祭りも行きたいし。」
そう言って笑う生徒会長さん。
「「ありがとうございます!!」」
「じゃあ‥とりあえず校内新聞に参加募集の件をかいて、あとは玄関にポスターなんかもはっておきます。募集するのは、ボランティアスタッフとライブ、ビーチバレーの参加団体とミスコンの参加者でいいですか?」
「はい、お願いします。」
「他にもできることがあったら協力するんで‥はい、これ。いつでも連絡してください。」
そう言ってメールアドレスをかいた紙を渡される。
「あ、はい。ありがとうございます。」
ちょっと驚く。
「頑張ってください!」
「ありがとうございます!」
精一杯のお礼をして、私たちは生徒会室をあとにした。
「生徒会長さん、いい人だったねー」
「でも、女子2人はムカつく。」
「まぁまぁ美保、怒るなって!」
階段を降りながら皆でわーわー話していたその時。
「なっちゃん!?」
皆一斉に声の方を振り向く。
「海くん!!」
そこには海くんがたっていた。
友達何人かと一緒にいる。
すると少し駆け足でこっちにきてくれる。
「どうしたの?」
「ちょっと生徒会さんにお願いにきてて‥ライブとかビーチバレーとかの参加募集!」
「おぉ!で、どうだった?」
私は笑顔で頷く。
「そっか!よかったじゃん!」
「うん!」
「なっちゃん頑張ってるなー‥皆楽しみにしてると思うよ!」
「うん。頑張ります。」
「頑張れ!じゃあね!」
そう言うと手をひらりと振って戻って行く海くん。
「ちょっとちょっと!知り合い?なんで?超かっこいいじゃん!」
美保が思いきり身をのりだす。
「あのー‥シャーペンを届けてくれた人。」
「うそ!シャーペン届けてくれたくらいであんなに仲いいわけないじゃん!」
「いや実はね‥」
私が話しだそうとすると山田さんにとめられた。
「恋バナもいいけど、なんか周り殺気だってない??」
「え?」
たしかに、周りから冷たい視線を感じる。