youth!!


「なんで海くんと‥」
「馬鹿のくせに。」
「だいたい釣り合わないよ。海くんだってそう思ってるに決まってる‥」


そんな声が聞こえてくる。
そっか‥
あの海くんだもんね、人気者だろうし‥

「あーあ。夏海が王子様と話してたのが気にいらないってか‥」
美保が呟く。

「ほら、とりあえずここを早く出よ?」
るりちゃんに背中を押される。


私たちは早足で階段を下り、校門の外まで歩いた。


「あー、息苦しかったぁ‥」

「ほんとほんと。」

と、その途端皆に一斉に詰め寄られる。
「で、で、あのイケメンくんとどういう関係?」
「何があったの?」
「ってか何、彼氏?」

「そういうんじゃないよ‥」
私は歩きながら海のボランティアの日のこと、
タオルを返しにいったついでにお祭りのことについて相談にのってもらったことを話した。


皆またしてもおぉー!とかきゃー!とか言いながら話をきいてくれる。



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