youth!!

9



次の日学校に行こうと家をでると‥

「おはよー!」
「おっはー!」
「遅いよ。遅刻しちゃう。」


三人が家の前に待ってる。
「え?どうしたの‥」

「こっちのセリフだよ!昨日の帰り元気なかったっていうかなんか変だったっていうか!」

「心配で迎えにきちゃった。」
るりちゃんがふわふわと笑う。


「皆‥ありがと。いや、あの、昨日県立の子たちに言われたじゃん?私が釣り合わないとかなんとか‥」

「は?そんなの気にしなくていいじゃん!!」
「そうだよ。あんなやつら‥」

「いや、でもね。今私海くんといたらきっとあの言葉思いだして苦しくなる。‥だからお祭り実行委員頑張ろうって決めたの!今できることを精一杯頑張れば少しは海くんに似合う私になれるかなって!」


「夏海!」

「なに‥」

美保が私の手を掴む。
「よく言った!えらいよ!私はあんなこと気にするなっていったけど、気にするなとか無理だよね‥ごめん。」

「夏海ちゃんがそう思うなら、私たちはそんな夏海ちゃんを応援したいっていうか‥」
るりちゃんも一つ一つ言葉を選びながらそう話す。

皆‥

「ありがと。だから!今日もじゃんじゃんやることやるの!」
「そうだね!うん!」


と、そこで‥
「盛り上がってるところ悪いけど、時間やばくない?」

「え?」
「あ!」
「やば!」

私たちは走りだした。


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