youth!!
11
その後、家に帰った私は親に頼まれて買い物にでかけた。
夜の海風が心地よい。
スーパーで頼まれたものを買ってでてきたその時‥
「なっちゃん!?」
今1番会いたくなかった人。
海くん‥
胸がチクリと痛む。
釣り合わうわけないじゃん
海くんだってそう思ってる‥
私はくるっと海くんに背中をむけて走りだした。
「なっちゃん!待てよ‥」
海くんに腕を引っ張られる。
「どうしたの?」
顔を覗き込まれる。
私は顔をそらす。
「‥ごめん。今は‥ちょっと‥」
「何かあった?」
「もう少し‥」
そう。もう少し。
私に自身がついて
開き直ってあんな言葉笑いとばせるくらいになるまで‥
「なっちゃん‥?」