youth!!


とそこで美保が手をあげて一歩前にでてくる。

「温かい声援ありがとうございます!というわけなので、県立見晴ヶ岡の大変お勉強熱心なお嬢様方、皆様こうおっしゃっていますが??」

「ふんっ!」

山田さんが美保の横に並ぶ。
「まぁ、可愛い制服で毎日楽しんでる私たちに嫉妬するのもわかるけど、こういうのは今後しない方がいいと思うよー。だからモテないんだよ、お馬鹿さん。」


あーあ‥
山田さんまた余計なことを。

美保がまとめた。
「まぁ、そういう次第でありますので、私たちはこれで。あ、そうそうもし良かったら夏祭りもきてくださいね。まぁ大変な勉強の合間でもぬって‥」
るりちゃんと山田さんがくすくすと笑う。

「じゃあごきげんよう。」
そう言うと山田さんは今までにないくらいニッコリと笑った。
こうやって笑うと本当に美人だ。

ちなみにごきげんようは、私たちの学校の伝統的な挨拶。
入学式の日に、今後は挨拶はごきげんようと言うように、とか言われて大爆笑したっけ。

ここでそれを使ってくるなんて。
さすがだ。
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