youth!!
好き。
13
海くんはいつもの席に座ってる。
「海くん。」
私は声をかけた。
「あ、なっちゃん。上、行こうか。」
2人とも無言でこの間テラスにでる。
私は暗くなりかけて深い藍色の海をみながら話しはじめた。
こわくて海くんの方は見れない。
「あのね!私海くんに言わなきゃいけないことがあって‥こないだ、海くんのこと避けたりしてごめんなさいっ!私、県立の子たちが私のこと海くんに釣り合わないとか馬鹿のくせにとか言ってるの聞こえちゃって‥海くんも私のことそう思ってるのかな?って思ったら一緒にいるの辛くて‥」
その時、急に後ろから抱きしめられた。
「えっ‥海くん?」
「好きだよ、なっちゃん。」
突然の告白。
「‥うん。」
びっくりして頷くことしかできない。
「だからそんなこと言うなよ。なっちゃんはいつも笑顔で楽しそうで可愛くて一生懸命で俺なんかじゃもったいないと思うくらい素敵だよ。」
「うん。私‥もう一つ海くんに言わなきゃいけないことがあったの。」
「ん?」
「私も海くんが好き。友達とかじゃなくて‥ちゃんと好き。」
「俺と‥付き合ってくれる?」
「はい!もちろん!」
私が笑顔でそう言うと、海くんも笑う。