youth!!
すると、急に海くんが言う。
「あのさ‥なっちゃんってハーフとかじゃないよね?」
「それねー‥時々、ほんの時々だけど言われるの!普通の日本人だよ!英語とか皆無だし。私色素薄いからさー。日に焼けると真っ赤になるし‥」
「目も髪も茶色だし肌が真っ白だったから‥実は‥最初図書館で見たときから可愛いなって思ったんだよね。」
「なにそれー。」
「そしたら、急にガバって起きて、シャーペン忘れて走って行っちゃって、面白い人だなーって思って。」
「そうそう!あの日寝てたんだよね‥あ、家ついちゃったねー。送ってくれてどうもありがとう!」
「あ、いえいえ。彼氏として当然です。」
そう言ってはにかむように笑う海くん。
そっか‥もう彼氏彼女なのか。
まだ実感がない。
「じゃあ‥」
私が手を振って後ろを向いたそのとき。