youth!!



にしてもほんとかっこよかったなぁ‥
1人でニヤける。

これは明日皆に話さないと!!

私は坂道をかけおりる。



坂道をくだり終わってすぐのところに私の家はある。
海の目の前だ。

「ただいまー!」

家に帰るとお母さんがご飯をつくって待ってくれている。
「遅かったねー、どうした?」

「図書館で勉強ー。」

「え!?あんたが??信じられないなー」
「ほんとだよ!まったく‥あ、ハンバーグだ。やった。」

私の大好物の母の手作りハンバーグを食べていると、母が急に私の前に座る。

「なに‥?」
いつもは仕事で夜遅くに帰ってくる父とご飯を食べる母。

「夏海、土曜日はヒマ?」

「暇だけど空いてはないよ。」

「なにするの?」

「寝る。」

「よしよし。夏海、あんた海のボランティア言ってきて!」
海のボランティアとはここら一帯の海岸の美化運動のことで、この町出身の母は毎月必ず参加している。

「はぁ!?だいたい土曜日って明後日じゃん、急すぎ。」

母はニコニコ笑顔だ。
「私は土曜日お父さんと出かけることになったからー。よろしくねー。」

まったく‥出かけるなら娘も連れて行けよ、と毒づく。
結婚20年目にしてラブラブなんだから羨ましい夫婦だ。




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