youth!!
「なっちゃん、じゃあここで。」
「ありがとう!自転車だと早いねー!」
「うん。だからほんとはもうちょっと一緒にいたかったんだけどね。でもテスト前だから今日はバイバイ。」
「あ、うん。バイバイ!」
「あ、なっちゃん。」
「ん?どうしたの?」
「あのさ‥
ちゅーしていい?」
真剣な顔で尋ねられる。
「えっ!?あっ、はい!どうぞ。」
急なことでびっくりして変な返事になってしまう。
海くんが私の肩に手をかける。
ゆっくり近づいてきて、触れるか触れないかくらいのキスをした。
「‥これで勉強頑張れるわ!ありがとう。」
「うん!頑張って!私はもう寝ます。」
「そっかー、おやすみ!」
海くんはいつもみたいにニコニコしながら手をふってくれる。
「バイバイ。」