youth!!


急に海くんが立ち上がる。

「どうしたの?」


「んー‥なんかこうしたくて。」
そう言って海くんは体育座りしてる私の後ろに回り込むと
後ろから手をまわして私を抱きしめた。


「海くん!?」
びっくりした私は声が裏返る。

付き合い始めてからわかったことだけど、海くんは結構大胆だ。
私が恥ずかしくなるようなことも平気でする。

「俺‥今度は後悔したくないんだ。なっちゃんは手放したくない。」

「??」

「前の彼女のこと‥後悔してる。」

「うん‥」
私はあえてなにも聞かなかった。

海くんのこと知りたいけど、これはなんか聞いちゃいけない気がした。
海くんから話してくれるのを待とうと思った。
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