youth!!
というわけで、なんだか楽しみで午後の授業はまったく集中できず、
掃除当番もそこそこに、
私たちは学校を飛び出した。
みんな少し早足だ。
「海かぁー‥この四人で行くのいつ以来?」
「えーと、初日の出以来じゃない??」
高2高3とクラス替えがないので、去年からいろいろと仲良かった私たち。
「初日の出!懐かしい!」
「あれは寒くて凍え死ぬと思った。」
山田さんは寒がりで暑がりだ。
「山田さんなんて、なんかもう着すぎで雪だるまみたいだったよね!」
皆くすくすと笑う。
どうでもいいことを話しているうちに、すぐ海岸の前。
車の通る通りを一つ越えて、階段を降りたらもうすぐに砂浜になる。
「久しぶりー!!」
「砂がローファーに入る‥」
「ひゃっふー!」
「ばか美保!砂飛ばすな!」
美保はそのままローファーと靴下を脱ぎ捨てて海まで走る。