youth!!


私は思いきり背伸びをする。
本を持った手はなんとか届きそうだ。


あとちょっと‥

と、その時。

海くんの手が私から本をひょいと取って、本棚の1番上にいれる。

「ありがとう‥」

やっぱ男の子なんだなー‥
そういえば海くんって背結構高いよね。
私は海くんを見上げる。


と、海くんと目があってしまった。

「ん?」

「あっ、いやっ、うん!なんでもない!」

私がそう言うと海くんはくすっと笑ってベッドに腰かける。
「ここ、きなよ。」
海くんは自分の横をぽんぽん、とたたく。

「いや、そんなっ‥男の子のベッドに‥」
私はびっくりしてしどろもどろになる。
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