youth!!
「別に気にしなくていいよ。」
いや、じゃなくて!
私が気にしちゃうんだって!!
とか言いながらも海くんスマイルに負けておとなしく海くんの横に座る私。
「なんか‥こうやって2人になるの久しぶりだね。」
「テストだったからねー‥」
「あ、私浴衣買ったんだ!お祭りで着るの!」
「ほんとに?すっげー見たい。」
そう言って笑う海くん。
「あ‥でも、お祭り当日は忙しくて会えないかも‥」
自分で言っておきながら少し悲しくなる。
「‥なっちゃん、もうちょっとこっち。」
そう言って私の服をひっぱる。
いやいや‥
これ以上近づいたら私の心臓がもたない‥!
「いや、ちょっとこれ以上は‥」
「俺のこといや?」
そう言って私の顔を覗き込む。
「いや、そんなことない!そういうんじゃなくてっ‥緊張しちゃうから‥」
私はベッドから立ち上がって後ずさる。
と、その時。
バサッ。
ガラガラッ
私は、さっき海くんがベッドの上にあったのをとりあえず机に積み重ねておいた
雑誌やら漫画やらにぶつかって倒してしまった。
それらが机の上の置き物などの上に崩れ落ちる。
「わぁっ!ごめん!」
私はしゃがんでそれらを拾い集める。
「ごめん!置き物とかこわれちゃったかな‥今片付けるから‥」
そう言いながら顔をあげた瞬間。
「‥んっ‥」
唐突なキス。