youth!!

20〜海side〜


〜海side〜


水野に聞いた公園につく。
明日香が落ちたという歩道橋の階段からすぐそこにある公園。


奥のベンチに‥
水野と明日香が座っている。

「水野!」

「あ!海くん。よかったぁ‥足ひねって歩けないみたいで‥でも本人絶対救急車呼びたくないって言うし‥誰呼んだらいいかわからなくて。」

「そっか。水野ありがと。」
「ううん!それより明日香‥」

「俺が家までおぶって送るよ。大丈夫。水野は家帰りな。反対方向っしょ?」

「うん‥だけど‥いいの?」
「うん。ちゃんと家まで送るよ。」

俺がそう言うと水野はカバンを持って申し訳なさそうに帰っていった。


「‥明日香。つかまって。」
俺はそう言って明日香に背中を向けてベンチの前にしゃがむ。

明日香は黙ったまま俺の首に手をまわしてしがみつく。

「立つよ‥ほらよっと‥」

明日香が口をひらく。

「ごめんね‥?」
「ううん。それより、脚‥痛いの?」
「うん。足首ひねったみたいで‥」

「救急車、なんで呼びたくないの‥?」
「‥‥親に心配かけたくない‥」
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