タイトル、未設定。

怠惰

別に・・・寂しいという訳じゃない。
ただ、別に・・・泣きたい訳じゃない。
それを何かを満たしたいわけじゃない。別に・・・満たされたくない。されたいとしても、その過程が面倒くさい・・・。やりたくない。やるなんて反吐が出るほどだ。面倒くさい。そんなことより、ずっとこのまま寝ていたい。全ての思考回路を眠りに落とす・・・。だが、死ぬのも面倒な俺には無理だ。首元に手を当てることさえ・・・面倒。歩くことさえ面倒。何もかも面倒。

面倒。

この状態をいつまで続けていただろうか。それは、うすーい俺の記憶の中で少しだけ描かれている。そう、俺は2歳からこうだったよう・・・な。

いや・・・違うような。

俺は久しぶりに開いた口を開け、空気を柔らかく触り、上辺の言葉を発した。俺は久しぶりに口を開いた。久しぶりに開いた。いつ以来だ?・・・いや、わからない。そんな面倒くさいことなど忘れてしまった。とにかく、久しぶりだ。

まぁ、もしかしたら俺が寝ている間にご飯を食べさせてくれた者がいたかもしれないが・・・、そんなのやはり面倒くさくて脳内で削除してしまった。

ああ、そう言えば・・・思っていたが、俺は――――――

誰だ?
あれ、誰だっけ?俺は誰だ・・・?あ・・・れ・・・?・・・・・・だが、それを考えるのも面倒くさい。名前なんて・・・どうでもいい。面倒くさいことは・・・もう、いい。




君はこれを__と呼んだ。
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