俺のもんだろ Ⅲ
とにかく、今は夕食も食べ終えて
いつもならくだらない話をしている
ところなのだが…
とても重苦しい空気の室内の中に
テレビの空気の読めない
笑い声がこだまする。
俺はソファの下に座り、美夜はソファの
上に、ちょこんっと体育座りをしている。
…めんどくせぇ。
こういう時って、なんて言えばいいのか
わからない。
「あ…あの、悠雅………さん?」
「なんだよ、さんって」
上からすげー気まずそうな声が聞こえて、
内心ほっとした。
「い…や、その…」
振り向いて、美夜のほうを見ると…