俺のもんだろ Ⅲ
驚いたように俺を見上げる美夜。
まぁ、俺はあんまり謝らない方
だから…
たまに謝ると、すごい驚かれるけど…
泣かせちまうと、さすがの俺でも
そりゃあ謝る。
抱き寄せたまま、そっと
美夜の頭をなでると、美夜の
硬かった表情がだんだん和らいでくる。
…なんか、小動物みたいだな…
そう思うと、笑いがこみあげてくる。
「ゆ…悠雅?なんで笑ってるの?」
俺が笑ってるのに気付いた美夜が
不思議そうにそう聞いてくる。