俺のもんだろ Ⅲ
こんな調子で、相も変わらず
口げんかでも歯が立たないのでした。
「いいもん、バカでも」
もう、なにも言う気もなくなって
ぷいっと顔をそむける。
「はいはい、悪かったって」
少し呆れ気味にそういう悠雅。
その声も無視して、ノートとにらめっこ
していると…
後ろから優しく抱き寄せられた。
「えっ…悠雅?」
一気に熱くなる顔。
「からかいすぎた」
そう、ぽんぽんと頭を撫でてくる。
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