俺のもんだろ Ⅲ
そうこうしているうちに時間になって、
あたしと悠雅はそろって家を出る。
バイトをしに行くっていうのに、
遊びに行くみたいにわくわくしている
あたしを、悠雅が横目で見ると言った。
「はしゃぎすぎてコケんなよ」
「そんな子供じゃないですよーっ」
呆れたようにいう悠雅にカチンときた
あたしは、少し頬を膨らませながら言った。
「はいはい、わかったよ」
と言って悠雅はさっさとあたしから
視線をそらした。