俺様彼氏と女王様。
何かで切れたような傷…。



まさかニーナさんに!?



「自分でやった。」

「何で…。」

「寧音は死んでも守りたいから。これだけで解決すんなら安いもんだろ。」



あたしの為に…。



大事な商売道具を傷付けてまで守る物なの!?



「何も言うな。俺が勝手にした事だから。」

「でも…。」



また涙が出て来てしまった。



指で拭ってくれる日向は優しい顔をしてる。



「泣くな。今から寧音にはたっぷり働いてもらうんだからな。」

「働く?」

「そ。俺の代わりに撮るんだよ。男の服系のは俺が撮って、どうでもいい様な企画のは寧音にチェンジしてもらったから。」



日向はあたしに仕事を回してくれた…。



ここまでしないでよ…。



どこまで好きになればいいの?



もうこれ以上好きになれないと思ってたのに…。



MAX好き…。



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