俺様彼氏と女王様。
【寧音】



今日のレジェは知ってる人達ばかりでやりやすい。



忙しいけどそれほど苦にならない。



「やぁ寧音チャン。」

「あっ!!藤川さん!!いらっしゃいませ。」

「今日もカワイイね。いつになったら俺とデートしてくれるの?」

「あたし日向一筋ですから~。」



藤川さんはいつもこうしてあたしを口説こうとする。



女の人と来てもこっそり口説いてくるんだよね…。



でも仕事は出来る人みたいで、ただならぬオーラは感じる。



「寧音チャンがその気なら日向君を使うの辞めようかな。」

「はい!?」



雑誌の会社をやってる藤川さん…。



日向もよく出てる雑誌だし、あたしもたまに出る…。



でも、それってなくない!?



「関係なくないですか?」

「あるでしょ。俺からすれば日向君が邪魔なの~。」



最低な奴だったんだ…。



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