俺様彼氏と女王様。
【日向】



何かさっきから言ってる事が自分でよくわかってない。



眠すぎて頭が回らない…。



「あっ!!あれ初日の出!!」



スタッフがそう言うから俺達は黙って初日の出を眺めた。



キレイじゃねぇか…。



「帰りますか!!」

「帰ります!!」



ある程度昇った朝陽を見届けてから車に乗った。



待て。



俺はどこに帰るんだ!?



天道家に下ろしてもらうわけにはいかなくないか!?



「増田君、俺と寧音はラブホとかで適当に下ろして。」

「何で!?帰んないんスか!?」

「家バレたくないから~。」

「俺ら信用ねぇのかよ~!!」

「そう言うわけじゃなくて、ちょっと家庭の事情がね…。ゴメンね?」



どうしても家は知られたくナイ。



蓮司と鉢合わせなんかした日には…。



最悪だから。



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