俺様彼氏と女王様。
あたしも蓮さんの側に行くと、返事をする前に日向が起きて来た。



「俺死ぬかも…。めまいがする。」

「昨日もレジェなんかに行くからだろ。休めっつーの…。ほら、ファイト一発。」

「おぅ…。」



蓮さんからスタミナドリンクを受け取った日向はそれを飲んだ。



大丈夫かな…。



やっぱり寝れてナイみたいだし…。



「無理なら延ばすか?」

「イヤだ。死ぬなら終わらせてから死ぬ。」

「じゃ、そうしろ。」



蓮さんも何気に心配してるみたいだ…。



あたしも心配だよ…。



そんな感じで始まった撮影。



日向は少し調子が悪い。



「寧音がどうにかしろ。」

「うん…。」



そう言われても…。



少し休憩をもらって外に出た。



「日向、大丈夫?」

「ダメ…。キツイ。眠い。死にそう…。」

「気力で乗り切ろう!!日向は出来る!!今日の日向も最高にカッコイイもん!!」

「よしっ!!抱きしめさせろ。」



日向はあたしを抱きしめてからやる気を出したみたいだ。



< 364 / 712 >

この作品をシェア

pagetop