俺様彼氏と女王様。
【日向】



とにかく痛い…。



胃が痛い…。



気持ちわりぃ…。



「寧音っ…吐くっ…。」

「ちょっと待って!!」



寧音に渡されたタオルに吐いた。



赤い…。



ってか痛い…。



「日向!!大丈夫か!?」

「死ぬっス…。」

「喋れんなら大丈夫だな。」



つーか眠い…。



痛いけど眠いんだ…。



「眠いから寝る。俺、睡眠不足…。」

「日向…。やだ…死なないで~…。」

「死なない。多分胃潰瘍とかその辺だろ…。保険証は財布ん中にあるから。じゃ、オヤスミ…。」



救急車とか呼ばないでくれて助かった…。



今はそんな大事勘弁だ。



そんな事を考えながら眠った。



気付けば病院のベッドの上。



寧音が心配そうに見つめてた。



「蓮司は?」

「入院の手続き中…。」

「入院なんてしねぇから。ってか俺何?ガンとか言うなよ!?」

「言わないよ。胃潰瘍だって。」



へぇ~…。



情けなっ…。



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