俺様彼氏と女王様。
タクシーの中では爆睡。



疲れが溜まりすぎた身体は休息を欲しがってる。



そして日向に会えないストレスと、これからの仕事の精神的不安。



もうくじけそう…。



運転手さんに起こされて家に帰った。



「ただいま…。」

「おかえり寧音。」

「えっ…。何でいんの…。日向だし…。」

「帰って来た。寧音に会いたくて、しつこく退院させろって言ったら帰してくれた。」



泣きそう…。



もうダメ~…。



「日向~!!マジ会いたかった…。もうヤダ~…。」

「うん。ごめんな?俺の代わりにいっぱいムリしてくれて…。タイシ達に会ったんだって?」

「うぅぅぅ…。マジ怖かった~…。でも頑張ったもん…。」



あたしが飛び付くと日向は優しく抱きしめてくれた。



日向の腕の中はやっぱり暖かくて涙が止まらない。



心配したんだから…。



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