俺様彼氏と女王様。
【日向】



俺が倒れたのは関係者しか知らない。



タイシに知られたくないってのが1番。



久しぶりに行った仕事は雰囲気が違ってた。



「タイシとやれってどう言う事!?相手は確か…セナさんじゃなかった!?」

「セナが自分から降りたんだよ。タイシに頼まれたから仕方なくな。」



タイシと撮るとか有り得ねぇよ…。



マジで潰しに来たか…。



「おはよう日向。」

「おはようタイシさん。」

「ゆっくり休んでたみたいだけどそんなんで大丈夫か?俺に勝てんの?」



勝てるさ。



今まで寧音が持ちこたえてくれたこの状況をムダにするわけにはいかんのよ。



「張り切ってやっちゃうよ?」

「俺もマジでやるよ。」



負けねぇからな。



寧音の為にも俺の為にも。



『タイシは蓮司以下』



そう自分に言い聞かせた。



俺はやる時はやる男だ。



しかも休み過ぎて絶好調だからな。



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