俺様彼氏と女王様。
人気のない図書室は案の定誰もいなくて、日向の顔が最高に嬉しそう…。



「寧音、カギ、閉めちゃった!!」

「ヒナのエッチ…。」

「だってマジで触ってねぇんだから仕方ねぇだろ。しかも明日から寧音はフランスだし…。」

「仕事だもん…。」

「好きだね、仕事。」

「ヒナに言われたくない。」



そんな会話をしながらも日向はあたしの制服をゆるめていく。



最近は肩に噛みつかれる事が多い…。



ダメなの…。



感じちゃうから…。



「声ダメ。」

「んっ……。ヒナ…携帯なってる…。」

「シカト。」



ポケットで震えてる携帯を気にもしない日向はだんだんあたしの制服を乱していく。



キスとかされちゃうとあたしも止まんなくなっちゃう…。



「入れたい。」

「ゴムは?」

「ウチポケ。」



こんな時は用意周到だ…。


ってか、日向の制服の内ポケットにはいつも入ってるんだろうか…。



「携帯ずっと鳴ってる…。」

「マジうぜぇな…。誰だよ…。」



鳴り続ける携帯とやっと開いた日向。



電源切んないの?



「蓮司だし…。邪魔すんなって…。」



蓮さん本当に邪魔しないで…。



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