俺様彼氏と女王様。
恐怖との戦い
【日向】



早めに終わらせた仕事が終わって家に帰った俺は寧音と蓮司の待つリビングに走った。



「大丈夫か寧音!!」

「日向!!マジ怖かったし~…。」

「そばにいてやれなくてごめんな?」

「いいの…。タクシー乗んなかったあたしが悪いから…。」



本当だよ…。



何でよりによってあんな時間に歩いて帰んだよ…。



でも今の寧音は責めないほうがイイ。



「蓮司、マジありがと。」

「いや、別にイイんだけど…。俺がいなかったらマジやばかっただろ。」

「蓮司がニートでよかった…。」



あの後に寧音を迎えに行ってくれた蓮司は走り去る足音を聞いたって言ってた。



ただの変質者ならまだイイ…。



もし寧音のストーカーだったら…。



本気でヤバイ。



「イタ電とかねぇよな?」

「非通知は拒否してるし、メアドも仲イイ人にしか教えてないから…。うん、大丈夫。」



ストーカーじゃないって事か?



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