俺様彼氏と女王様。
蓮さんに送られて着いたレジェで一通り働く。



「おはよう寧音。」

「あっおはようオーナー。」

「何もなかった?」

「平和だったよ!!」

「よかった。じゃあ働きます!!」



勘違いなんじゃないかと思いはじめた。



でも、レジェからの帰り道。



昨日と同じ足音が聞こえた。



「ヒナ…。」

「大丈夫だ。ってか急に振り向いて走って追い掛けてイイ?」

「ヤダ…。そんな事してヒナになんかあったらあたし死んじゃう…。」

「そうか…。じゃあ。」



そう言って日向は急に立ち止まってあたしを抱きしめた。



はい!?



「男だな…。」

「えっ!?」

「もう逃げた。やっぱ寧音のストーカーか…。あのシルエットは男だ。」



もしかして日向はさりげなく後ろを見るために抱きしめたの?



って言うか…。



あたしを好きな男だとしたら、彼氏の日向も危なくない!?



日向も危険、あたしも危険…。



日向に何かあったらどうしよう…。



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