俺様彼氏と女王様。
【寧音】



日向が外に出ちゃった…。



だいたい来る時間はいつもと同じだし…。



「どうしよう蓮さん…。」

「日向なら大丈夫だろ。俺、鉢合わせすると困るから亜香里迎えに行くな?」

「うん…。」



柊太はまだレジェだし…。



日向~…。



蓮さんが出て行ったリビングであたしは不安と戦う…。



もうすぐだ…。



もうヤダ!!



あたしは家を出て日向のとこに行った。



「中入ってろよ。」

「ヤダよ…。ヒナに何かあったらどうするの!?」

「俺はいいからマジで…。静かに…。」



日向の声に耳をすますとスニーカーの音が聞こえる…。



絶対アイツだ…。



「寧音は隠れてろ。」



そう言われて門の影にかくれた。



近づいてくる足音がポストの前で止まる…。



「おい。」

「うぁ!!」



日向が声をかけると、若い男の声が聞こえた…。



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