俺様彼氏と女王様。
あたしは身体に痣とか作れないから絶対転ばない。



足とか特に。



なのに1年はさりげなくあたしの超大事な足を蹴った。



これはキレていいですか?



「寧音!!」



あたしをずっと見てた日向があたしの名前を呼んで首を横に振ってる。



キレちゃダメサイン…。



そうだよね。



うん、キレないで頑張る!!



「今の何?」

「何の事ですか~?全然わかんな~い。」

「そう。ねぇ、あなた達でしょ?あたしに嫌がらせしたの。」

「はぁ!?変な言い掛かりやめてよ。って言うか、佐伯先輩がそんな態度取るなら言わせてもらうけど、先輩と王子じゃ全然吊り合わな~い。」



吊り合う吊り合う。



日向の隣はあたしじゃなきゃ様になんないでしょ。



「あなたの方が吊り会わな~い。化粧濃~い。マジうける~。」



喋り方をまねしてやった。



さすがに1年は頭にきたようだね…。



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