俺様彼氏と女王様。
ポスターはお互いこだわり過ぎてるからなかなか終わらない。



CMよりも時間がかかってる…。



「何だその顔!!」

「蓮司こそさっきのはナシだろ。」

「お前も随分偉くなったもんだな?俺に噛み付くなんて寧音より質悪い。」

「俺は純粋且、真面目に仕事してんだよ。」



いつになったら抜ける?



俺は蓮司を抜くんだ。



悪いけど親父の背中を小さくする。



それが俺の夢だ。



「OK!!お疲れ様!!」

「待ってください高木さん。後100枚くらい撮らなきゃ気が済まない。」

「日向~…。俺手がおかしくなるぞ…。」

「高木さんもプロでしょ!?」

「はいはい…。」



この日の撮影で蓮司に少し近づけた気がするのは俺だけか?



蓮司はどこまで俺を認めてくれてんだ?



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