俺様彼氏と女王様。
もういい。



キレま~す。



あたしがリーダーチックな女の胸倉を掴んで殴ろうとした瞬間、『ヤバイ!!』と言う声が聞こえた。



「何か楽しそうだね?」



王子スマイルの日向と柊太…。



あたしの元に近付いて来た。



ギャルを掴んでるあたしの手をそっと降ろすと、肩を掴んで後ろを向かされた。



意味がわからないあたしは一瞬固まってしまったけど、次の瞬間、日向があたしのTシャツを脱がせた。



はぁ!?



何しちゃってんの!?



「柊太、体育館に寧音のジャージ置いてあるから持って来てくれるかな?」

「はいよ~。」



Tシャツを脱がされたあたし…。



何する気!?



「背中やべぇ…。」



耳元でそう囁いた日向は自分のTシャツを脱いであたしに被せた。



温かくて日向の香水の匂いがするTシャツ…。



Tシャツ!?



まさか日向は今上を着てない?



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