俺様彼氏と女王様。
もう香水なんてつけねぇ!!



もう心配なんてしねぇからな!!



そう思いながら身体をゴシゴシ洗った。



湯舟に浸かった瞬間に開いたドア…。



「あたしも入る…。」

「どうぞ…。」



何故か寧音が風呂に入ってきた。



俺が帰る前に入ったんじゃねぇの?



「ごめんなさい…。」

「へっ!?」

「何か…。イライラして…。仕事してても気持ち悪いし帰ってきても治んないし…。ご飯食べられないし…。ごめん…。」



素直に謝った寧音にビックリした…。



寧音が頭おかしくなった…。



でも今は寧音の気持ちを察するべきだと思う。



「俺に出来る事あったら何でもするから。」

「うん…。」

「少しでもいいから食え。寧音の身体が心配だから…。」

「日向~…。」



急に泣かれた…。



妊婦って大変だ…。



「仕事やめたくないのに身体がついていかない~…。」

「うん。」

「この仕事終わったらつわりが治まるまで休職する…。」

「うん。」



何もしてやれねぇけどごめんな?



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