俺様彼氏と女王様。
日向は少しだけ飲んでるみたいだ。



楽しそうでよかった…。



「寧音、帰るぞ。」

「うん。」



あたしと日向と琉伊と桜は早めにレジェを出た。



空港に行かないみんなは日向と琉伊に激励の言葉を送ってて、友情に熱い疾風と里沙ちんは号泣してた。



泣きそうになるから泣かないで…。



帰りのタクシーではお互い無言。



刻々と近づく別れの瞬間を思い描いた。



泣かないからね!!



そんな事を考えてたら急に日向に抱きしめられた。



「タクシーなんだけど…。」

「黙れブス…。」

「ブスじゃない…。」



そのまま日向はあたしを抱きしめ続けた。



家について先に玄関に入った日向を追い掛けた。



日向の後ろ姿が寂しい…。



「風呂、入ろうか…。」

「うん…。」



当分同じお風呂には入れない…。



今日はいっぱいキスマーク付けて。



日向を忘れないように。



消えないくらいの濃いやつ。



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