俺様彼氏と女王様。
家を出る時に亜香里に泣かれてグッと来た…。



早く帰って来るから寧音の事よろしく。



きっと言わなくてもわかってくれてる。



「行ってきます。」



それだけ言って蓮司と寧音と家を出た。



後部座席に座る俺と寧音。



蓮司は何も喋らずに空港まで俺を送ってくれた。



そこにいた恭一君と南チャンと桜と琉伊。



桜はもう既に泣いてる。



寧音はニコニコしながら桜を励ましてた。



もう出発の時間…。



「じゃあ身体に気をつけてな?」

「ありがと蓮司。あのさ…。」

「わかってる。寧音なら任せろ。」

「うん…。マジでよろしくおねがいします。」

「あいよ。」



後は笑ってる寧音…。



寂しいとか言わないで背中を押してくれた寧音…。



「実は寂しいんだろ。」

「寂しくない!!」

「最後くらい強がんな…。弱い寧音もたまには見たい。」



俺がそう言うと、寧音は大粒の涙を流した。



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