俺様彼氏と女王様。
家に着いたら蓮さんが部屋まで送ってくれた。


調度出勤前のお父さんとお母さんが目を丸くしてる。



「なんで…。蓮がいるの？」



お母さんは蓮さん世代だから、よく知ってるんだ。



蓮さんは何回かうちのお店に行ったことがあるからお父さんたちの顔を知ってる。



「日向の父です。挨拶が遅れてしまって申し訳ありませんでした。お嬢さんをお預かりさせていただいてます。」

「ウソー!!あんた…蓮と一緒に住んでるの!?ハーレムじゃない!!」



何て失礼な親なんだろう…。


普通挨拶するよね？



「ああああ、あの…。うちの娘がお世話になってまして…。その…。こちらからご挨拶に行かなければいけないんですが…。えっと…。申し訳ありません…。」

「いえ、本当にうちの息子のワガママで大切なお嬢さんを…。お詫びしたいのはこちらです。」

「こんな娘でよければいつでももらってやってください!!」

「はははっ!!これからもよろしくお願いいたします。あ、日向と私の関係は黙ってていただけますか？」

「もちろん!!また店の方にいらしてください!!」



お父さんがこんなにはっきり喋ったのは何年振りだろう…。



蓮さんはお父さんたちにあたしの体調の事を言ってから一緒にマンションを出て行った。



蓮さん、本当にありがとう…。



もう少し頑張ってみるからね？


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