A stellar miracle.









そんなことをしている暇もない私は、クラスに戻り、



「じゃあ皆!役割ちゃんとお願いね!」




と呼びかけて、私は私の役割を実行する。

…といっても、



「何の衣装がいいかは、担当の者に言ってくださいねー」




受付なのだけれど。


私たちのクラスは、コスチュームプレイ、略してコスプレを提供するという模擬店を出店している。
かといって、衣装を貸し出すだけでお金は取らない。

無料奉仕だ。




「サザエさんのコスプレが意外と人気なんだけど」




李南が中から出てきた。




「あれ私がイチオシしてたし!」

「奈留の趣味おかしいって思ったけど、良いセンスしてるんだね」

「遅いぞ!気付くの!」

「ごめんって」




< 10 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop