A stellar miracle.
□
そんなことをしている暇もない私は、クラスに戻り、
「じゃあ皆!役割ちゃんとお願いね!」
と呼びかけて、私は私の役割を実行する。
…といっても、
「何の衣装がいいかは、担当の者に言ってくださいねー」
受付なのだけれど。
私たちのクラスは、コスチュームプレイ、略してコスプレを提供するという模擬店を出店している。
かといって、衣装を貸し出すだけでお金は取らない。
無料奉仕だ。
「サザエさんのコスプレが意外と人気なんだけど」
李南が中から出てきた。
「あれ私がイチオシしてたし!」
「奈留の趣味おかしいって思ったけど、良いセンスしてるんだね」
「遅いぞ!気付くの!」
「ごめんって」