A stellar miracle.




なんて、冗談を言っている私だけど、さっきのことを忘れたわけじゃない。

正直言って、そっちが気になって私は集中しきれてない。




「はあ…」



なんて。
溜め息を吐いていた。


そんなとき。

べチャリ、と。


冷たい感触が腕に。




「あ…っごめんなさい!」




小さい女の子が持っていたソフトクリームが私の腕に。

そんな涙目の女の子に対して、



「気にしなくていいからね」

「でも…」

「じゃあ、楽しんでおいで。それで許してあげるから」

「…ありがとう、おねえちゃん!」



そう言って女の子は走って行った。

ああ、それにしても。



< 11 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop