A stellar miracle.
私が破ってしまったのだから。
いなくても、仕方ない。
私は諦めて、下へ降りようとした。
すると。
「……―――何で」
彼もまた、屋上で寝ていた。
背にもたれて、寝ていた。
―――何でいるの。
「…っ」
寝顔も、とても綺麗で。
思わず、見惚れてしまうほど。
唇の形も、すごく綺麗で。
規則正しい寝息が聞こえる。
声を掛けたくても、掛けれない。
だって、私は“私”じゃないから。
きっと気付いてなんてもらえない。
私は屋上を出ようとした。
すると、