A stellar miracle.
そんな李南は、やっぱり彼氏持ち。
しかもあの、サッカー部のイケメンのMFだ。
もう、何もかもが羨ましい。
「そういう深雪だって、他校にいる彼氏!文化祭来ることになったの?」
「ああ、うん。アイツ、なんか友達連れてくるみたい」
「いいなあ、リア充!そんな言葉とは私は程遠いよー!」
李南も深雪もリアルが充実してる。
本当に羨ましい限りで。
私は『顔を洗ってくる』と言って、外に出た。
鏡を見てみると、オレンジやら青やら白やら、いろんな色のペンキが顔についていた。
まあ、リア充してるなら、こんな顔にペンキを付けたりしてないよね。
なんて自虐を言ってみたりしたら、余計に悲しくなった。
「うー…取れない!」
擦っても擦ってもなかなかとれなくて。
この後すぐに文化祭が始まるって言うのに、こんな顔じゃ嫌だ!
そう思ったらさらに取れなくなって。