A stellar miracle.




その質問は、何で?
どうしてそんなことを聞くの?

期待、しちゃうよ。





「…悪い」

「え…?」

「忘れてくれ」





何でそんなことを言うの?
やっぱり、気まぐれだったの?

―――私は酷く、泣きそうになった。


鏡を見ずに、



「もう、綺麗になったから……、ありがとう」




そう言って、顔を洗い流す。
当たり前だけど、温かかった頬は、一気に冷たくなる。

――――君のぬくもりは、一気に消えた。


近くにあったフェイスタオルで顔を拭い、走り去る。




「…ははっ、…わかってたはずなのに」




乾いた笑いは、静かに消える。


ああ、もう。
私は諦めた方がいいのかな。

でも、諦めきれない頑固な私。


だから、決めていたの。



―――――今日でケリを付けると。





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